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【今井ゼミ】女性起業家を取り巻く課題と支援 ― Richard Hazenberg先生特別講義 ―

今井ゼミでは、26年前期も様々なcross-cultural learningがありました。少しずつご紹介していきます。まずは4月30日、3-4年生ゼミ合同で4限に英国University of Northamptonの社会イノベーション教授、Richard Hazenberg先生をお迎えし、インドネシアの女性起業教育について講義をしていただきました。

授業では、約350人の女性起業家への調査をもとに、文化的価値観、家族からのサポート、起業家としての能力、社会的つながり、ワークライフバランスなど、女性起業家を取り巻くさまざまな要因について学びました。特に印象に残ったのは、「capability approach」という考え方です。これは、単にお金や設備などの「資源」の有無だけではなく、それらを実際に活用し、自分の望む生き方や働き方につなげられる「自由」や「機会」が重要であるという考え方です。同じ環境や資源を持っていても、社会的立場や周囲の支援、文化的背景によって行動できる範囲が異なるという点がとても興味深く感じられました。

↑講義中の様子

また、授業では社会規範や家父長制、結婚へのプレッシャー、家事・育児などの役割分担が、女性の起業やキャリア形成に大きく影響していることについても学びました。特に、女性は起業に必要な初期投資や資金調達の機会を得にくいことや、大学進学の機会そのものに差があることなど、構造的な課題について考えるきっかけとなりました。

さらに、女性起業家を支援するためには、単にスキルを学ぶだけではなく、ロールモデルの存在や女性起業家同士のコミュニティ・フォーラム、国際的な協力なども重要であることを学びました。大学における起業教育においても、スキルだけでなく、社会構造や文化、家族関係などを踏まえた支援が必要であると感じました。

グループディスカッションでは、国や文化によって女性が直面する課題が異なることにも気づき、多様な視点から問題を考える重要性を実感しました。最後には、今井ゼミの3・4年生で、女性起業家に対してどのようなサポートや制度があればより働きやすい社会になるのかについて、英語で意見を出し合い、発表を行いました。 発表では、日本におけるOG・OB制度やキャリア支援センターの取り組みをはじめ、企業で導入されている子育て休暇制度や結婚祝い金など、女性が働きやすい環境づくりに関する事例を共有しました。さまざまな国や制度を比較しながら意見交換を行うことができ、とても有意義な時間となりました。

今井ゼミ4年 又吉 佑美