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みなさん、こんにちは!
ビジネスデザイン学科3年玉井咲也子です。
今回はBAA-SWU JOINT SUMMER PROGRM2025の3日目のプログラムを紹介させていただきます。
3日目の午前中はデンマーク大使館を訪問しました。
エネルギー分野の商務官であるANTON KJOELBY(キユルブ・アントン)様から、青森県西岸で実施された洋上風力発電の入札事例についてお話を伺いました。JERAが主導した勝利コンソーシアムとデンマークの入札者 Copenhagen Infrastructure Partners(CIP)が、それぞれどのように入札に臨んだかを詳しく聞くことができました。また、デンマークの風力発電の歴史や、その取り組みの強さについても学びました。
その後、BAAの学生と昭和女子大生の混合グループに分かれて、JERAと丸紅の2社が主導した取り組みを実際の評価基準に当てはめて評価を行いました。評価基準には、「地域での雇用創出が見込めるか」や「入札時の計画でプロジェクトをしっかり遂行する能力があるか」などが含まれていました。日本企業の取り組みを紹介する資料が日本語版であったため、事業スケジュールや見込まれる経済効果などを、グループのBAA学生メンバーに英語で説明するのは難しかったです。しかし、BAA生と協力し、無事に評価項目すべてに数値を当てはめることができました。実際にプロジェクト資料を読み込み評価する中で、多くの企業が遂行スケジュールや地域社会との共生を深く考えていることがわかりました。日本の洋上風力発電の入札は非常に厳格に行われているのだと実感しました。
午後は学校に戻り、今井章子教授による「Trends in CSR and ESG initiatives(CSRとESGの最新動向)」の講義を受けました。最初にグローバルビジネスが抱える現実として、児童労働や石油採掘現場での事故による環境汚染などについて学びました。特に、レアメタルを安全かどうかもわからない水の中から探す子どもたちや、多くの若い女性が働いていたラナプラザ倒壊事故の写真には衝撃を受けました。グローバル化が進み関わる人が増える中で、こうした問題の責任の所在がますます難しくなっていると感じました。
続いてCSRについての講義を受け、CSRとは何か、また世界には様々なESGのフレームワークがあることを学びました。こうしたCSRやESGに関連した現在の企業の取り組みについて理解を深めた後、グループワークを行いました。内容はESG Bookを用いて、デンマークと日本の企業のポートフォリオを実際に作成するというものでした。ただポートフォリオを作るだけでなく、ESG投資家向けにしっかりと良い企業を選定しなければなりません。
私のチームでは、デンマークと日本の学生がお互いの国の企業を選んで調べることにしました。ESGやGHGなどの評価項目、そして企業の成長を判断するために1年前と現在の株価終値などを参考にしました。私は、ESG Bookの評価を基準にTrygというデンマークの保険企業を選びました。デンマーク企業について全く知識がなかったので、BAA生に選んだ企業を伝えたときのリアクションがとてもよかったときは安心しました。
その後、各グループでそれぞれ企業のビジネスの特徴やESG評価についてプレゼンテーションを行い、教授や参加者からの質問にも答えました。最後に参加者同士で評価の高かったチームを選び、和やかな雰囲気の中で授業が終了しました。
朝から一日を通して、様々な学びがあり充実した一日が過ごせました。週末の土日を挟み、また月曜日から頑張っていきたいと思います。