Blog

【前田ゼミ】ポストコロナのゼミナールを考えるシンポジウムに参加

 皆さん、こんにちは。
 非常勤講師の前田です。今年度の4年生のゼミを担当しております。

 さて、少し以前になりますが、8月26日にリクルートワークス研究所主催のWorks Online Symposium ポストコロナのゼミナールを考える~学習コミュニティ再創造に向けた「7つの問い」~に、ゼミ長の菅安佳里、副ゼミ長の鈴木裕蘭とともに参加しましたので、簡単にご報告させてください。

シンポジウムでの当ゼミの紹介スライドの一部。6期生が最も盛りだくさんの内容になった。

 このシンポジウムは、同研究所の豊田義博特任研究員の呼びかけで始まった「ゼミナール研究会」の活動の一環です。メンバーは左記ウエブページの下段を参照下さい。複数の大学の教員、企業から約10名程度が、月に1回程度集まって(もちろん、最近はonlineです)、ゼミナールの運営方法、ゼミナールが大学教育で果たすべき役割等について議論や情報交換を行っています。

 小職はいわゆる「実務家教員」であり、実はゼミの運営が一番苦労する部分でした。アカデミックの世界で一定の研究成果があるわけでもないため、学生たちに特定の専門分野の知識やパラダイムを修得してもらう、という典型的なゼミナール運営は不可能です。2015年度からの1期生以来、今年度の4年がゼミの6期生となりますが、まさに試行錯誤を重ねてきました。

 シンポジウムでは、他の2大学のゼミとともに、活動内容やその狙い、学生側の受け止め方を紹介しました。各ゼミとも、単なる専門知識の伝達にとどまらず、学生に多様な経験を積んでもらうように工夫をしていました。その裏返しになりますが、ゼミに求められている機能、役割が質、量ともに多くなっている点は、他大でも変わらないことに気づかされました。シンポでは、そういう様々な側面を持つゼミ活動がコロナ禍で大きな影響を受け、どう対応すべきかという悩ましい課題についても議論になりました。

 当学科の場合、受験生向けに学科を紹介するページ内のコンテンツからもお分かりのように、学生にとってはゼミに限らず「盛りだくさんの挑戦の機会」があります。受験生や在学生には、是非とも、こうした場や経験の価値に注目して頂きたいと願います。