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開発と環境をめぐる“先進国・途上国間の交渉”を実地で体験しました!

教員の小西雅子です。

夏休みに本学に世界各国からの留学生を迎えるSSIPプログラムの一環として、ビジネスデザイン学科と英語コミュニケーション学科合同の「Negotiationクラス」において留学生との合同授業を行いました。

先進国・途上国多様な学生たち

テーマは「地球温暖化とパリ協定」。普段からこのグローバル課題について学び、交渉を体験学習している昭和女子大の学生と、アメリカ・インドネシア・中国・ラオスなどからの多様な留学生が一緒になって学び、議論を繰り広げました。まさに生きた「先進国&途上国」などによる考え方の多様性に触れる体験となりました!

授業ではまず地球温暖化の現状とパリ協定に至った国際交渉の基礎をレクチャーした後、日本・アメリカ含む先進国の学生と途上国の学生が一つのグループに入るグループ分けをして議論してもらいました。

お題は、「自分たちがこれから最も推進していきたいエネルギー」と「これから最も避けたいエネルギー」。地球温暖化問題はほとんどすべてがエネルギー問題ですので、学生たちに、各グループ(6つのグループ)で議論して交渉し、それぞれ一つに決めて、その理由と共に発表してもらいました。

能弁な中国からの留学生

トランプ大統領下のアメリカにおいて理想と現実のはざまにある考えを述べたアメリカ留学生

特に途上国からの留学生たちは大変意識が高く、自国の開発状況を踏まえたうえでの今後のエネルギーについて、国を背負ってたつ勢いで、堂々と自らの考えを主張していました。

日本人学生の体験を真剣に聞く

まさに初めての国際交渉を体感する場となった日本人学生たちは、大いなる刺激を受けたようです!日本人学生たちは授業で学んだ内容を駆使して、地球温暖化の深刻な影響やパリ協定の実施などを理由として、今後の再生可能エネルギーの可能性などを訴えていました。

特に日本人学生が自らが経験した福島第一原発事故の時の体験などを語った時には、留学生たちは実に真剣に話を聞いて、活発に質問していました。

私の授業をとる学生たちが当初言っていたことは「英語で難しいことも話してみたい」というかわいらしい動機(!)だったのですが、それがこれだけきちんとグローバル課題について他国の学生たちと議論して、自らの考えでエネルギー問題を知見をもって交渉できるまでになったのを見るのは感慨無料です。

いつかグローバル舞台で彼女たちが再開して、本物の国際協力をする日が来るのが楽しみです!