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教員の小西雅子(グローバル環境交渉論担当)です。
6月13日に、皇居お堀端にある英国大使館における、気候変動/エネルギーに関するレクチャーとロールプレイ(すべて英語)の校外学習に行ってきました。
参加したのは、「交渉論(ビジネスコミュニケーションA」と「開発と環境」をとっている学生35人。ビジネスデザイン、国際と英コミ学科3つの合同授業です。
この日のために学生たちは気候変動とエネルギーについて十分に知識をつけ、さらに英語で交渉できるように特訓をしてきました! でも果たして英国の本物の気候変動とエネルギーの専門官からのレクチャーに十分に応えられるのか???はてまた、最新トピックを扱うロールプレイをちゃんとできるのか?ここまで教えてきた教員の私の方がドキドキでした。
レクチャーは、気候変動対策が日本よりも進んでいる英国の最先端の情報・・・通常の授業ではシャイな学生たちがちゃんと英国大使館の専門官の講義を聞いて質問できるだろうか?固唾をのんで見守る私をよそに、学生たちはどんどん手を挙げて、堂々と質問したのです!一人手が上がると、次々に手があがり、昭和女子大の学生の積極性を英国大使館側に印象付けていました!
その後に行われたロールプレイは、
① (二酸化炭素排出量が多い)石炭火力発電を推進する国
② 石炭火力を抑制する方針の国
③ 石炭火力に対して態度を決めかねている国
に分かれて、お互いをそれぞれの主張に沿った同盟の仲間に引き入れようとする、というロールプレイです。
実はこの石炭推進問題は、今の日本をめぐる世界の気候変動交渉の中でも最もホットなトピックの一つなんです。英国政府が今力を入れようとしている問題ということで、現実に英国大使館の専門官たちが取り組んでいる、まさに最前線のトピックです。
この交渉にはいろいろな専門知見が必要です。学生たちはこれまでの授業で学んだことを十分に生かして、グループ内で議論を深め、その後のロールプレイでは、「データをもとに主張をして、相手国を説得しようとする交渉」を見事に繰り広げたのです!
毎年こういったグローバル課題を扱う交渉論の授業を担当している小西ですが、20歳前後の学生たちがこんなに難しい、しかも最先端の知識が必要となるトピックで、英語で堂々と主張し、交渉できるようになることに感動します。本当に努力すればこんなに成長できる!ということを実感できる体験です!
学生たちにこのような実践に即した学びを与えるロールプレイを用意してくださる英国大使館に心から感謝しながら、学生たちに拍手です!
小西雅子