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こんにちは、ビジネスデザイン学科2023年度卒業生の藤本です。
前回の記事に続いて、この記事では、留学に興味がある昭和女子大学の在学生や、本学に関心のある受験生に向けて、自分の在学中・卒業後の活動について紹介します。
今回はトビタテ留学時に行っていた現地でのインターンシップや日本の会社への就職活動について綴ります。
どんなインターンシップ?
エストニアにある環境保護団体NGOで合計8ヶ月ほどインターンシップを行いました。ゴールはインターン活動を通して、エストニアの林業政策について卒業論文にて書くことでした。現地では主に、インスタグラム(SNS)管理の業務をしていました。業務と言ってもほとんどはインスタグラムのポストを作る仕事でした。
具体的には、エストニアに現状ある自然管理や森林管理の法律を調べて、これについてNGOのメンバーで議論を行い、その議論結果を元に文章を書き、文章に合うような画像を作成していました。また、パートナーシップを組む他国のNGO団体と共同でエコフレンドリーキャンプを行い、自らも参加し、そのレポートを文章に起こしポストを作成していました。さらに、外国人のためのエコフレンドリーワークショップを企画・運営をし、外国人としてエストニアでできることを必死に考え、行動していました。
実際にClear-Cutting(皆伐)され、放置されている森林区画に出向き、その現状について実は知られていないことを訴えかけるような文章で書くことを意識してポストを作成していました。
何を得られたの?
体験はとにかく壮大でした。中でもエコフレンドリーキャンプの参加国が、エストニア、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ロシア、ラトビア、オランダ、、という合計7カ国のさまざまな人たちと交流できたこともよかったことの一つです。そして参加する一人一人が自分の意見を持っていて、たとえ自分の意見だけが周りの意見と一致しなかった場合も、「自分は自分の意見を持って良い」という個人を尊重されていた空間が自分にとって異様でした。
NGOの業務では、最初の5ヶ月くらいは全く団体に馴染めなかったです。全員エストニア人なので私以外と喋る時はエストニア語、打ち合わせは英語ではあるものの、自分の理解度は20%くらいだったと思います。自分が一回打ち合わせを休んだ時に、後日議事録を確認したら、「新しいインターン生は話すことも読むこともできない。強いて言うならば書くことはできるみたいだ」とエストニア語で書かれていたので、落ち込むことも多かったです。おかげで、文章は頑張るぞ(時間をかけて添削してもらえればなんとかなる)と思え、英語力が上がったので結果オーライです。
最終的に、海外で生き抜く力(語学やメンタル面)がついたことと、思い込んでいた考え方やスタンダードががらっと変わり、ちょっとのことでは動じなくなったことは大きな収穫です。一方で、自分の力不足を感じ、挫折できたことも収穫です。今こうしてエストニアの大学院で、林業を学ぶために修士課程に通っている理由も、当時自分が、エストニアの森林管理の現状を知る過程で悔しい思いをしたからこそです。その時の体験は今の学びに生きていて、林業を学ぶことによって、この分野に対して貢献できるようになろうと覚悟を決められたことも、トビタテで留学してよかったなと思えた理由の一つです。
就職活動はどのように行われたの?
エストニアにいながらでもオンライン面接で完結するような日本の会社に応募しました。結果的にエストニアの大学院に合格したので、日本では短期間しか働きませんでしたが、留学と並行して就職活動は無理なく行えると思います。自分のころはコロナ後だったこともあり、オンライン面接の対応は割と普通でした。ただし、業界によって最終面接は現地で行われるところがあるので、採用プロセスを予め確認することを勧めます。ただし留学であまり就活のことを考える時間はなかったのでこれも予めどのような業界が良いか、やりたくないことは何か、を考えておくと、応募の際に困らなくて済みます。IT先進国として知られているエストニアから就活する学生はほとんどいなかったので、面接での手応えは勝手に良かったです。
次回はグローバルビジネス学部の時・留学前に自分がやっていたこと・逆にやっておいた方がよかったことや、お世話になっているトビタテコミュニティについて綴れたらいいなと思います。