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新入生の皆さんへ(教員からのメッセージ①:八代尚宏)

ビジネスデザイン学科2020年度新入生の皆さんへ

昨年度までグローバルビジネス学部長を務めていました八代尚宏と申します。

せっかくの4月1日からの新学期が24日まで延びてしまいました。甚だ異例のことですが、世界的にコロナウイルスが蔓延する中では、日本の現状は比較的安定しており、仮にこの程度で済めば幸運とも考えられます。皆さんは、この3週間の待機期間を、ぜひ、有意義なものに使って頂きたいと思います。

皆さんは、入学後に英語を徹底的に学びますが、それは1年後に、米国のボストンにある「昭和ボストン」という分校に留学して、米国人の教師から英語で経済学や経営学等の分野を学ぶための準備です。米国で半年間を過ごし、その文化に触れたり、人々と交流できるのは貴重な経験です。しかし、それを生かすためには英語の基礎力を少しでも向上させて置くことが不可欠です。

その意味では、この3週間を、ぜひ、英語力の強化に使って下さい。インターネットは英語の番組で溢れており、楽しみながら英語に触れることができます。例えば、隣のテンプル大学日本キャンパスでは定期的に社会人向けの講演会があり、その記録がHPで公開されています。最近では、日本の入れ墨を社会学的に分析した興味深い講演もありましたので、ぜひチェックして下さい。

私の専門は経済学で、1年生の必修科目の「世界経済事情」を担当しており、前期か後期かのいずれかで皆さんにお目にかかります。この科目は、現在の世界における様々な経済問題を、主として米国、欧州、東アジアについて考えます。しかし、単に、外国の諸問題を学ぶだけでなく、それを日本の問題と結びつけて考えることが大きな特徴です。例えば、最近の英国の欧州連合(EU)からの離脱は、日本の国家主権と地方分権との対立と共通する面もあります。

現在の世界の国々は密接な相互依存関係にあります。例えば、皆さんが持っているiPhoneは米国の会社の製品ですが、その主要な部品は日本や独で作られ、中国で組み立てられるglobal value chainを形成しています。今回のコロナウイルスは、ヒトやモノの移動を遮断することで、世界的な経済活動の相互依存関係をズタズタに切断しました。世界全体の被害は、感染による人的な面だけでなく、その後の経済的なダメージも極めて大きなものとなります。こうした問題もビジネスデザイン学科で学ぶことができます。

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3月30日に本学より「新入生の集い」中止の発表がありました。

今後の連絡については、入学者向けマイページを必ずご覧の上、来週ご自宅に届く資料を参考に、本学学内システムUPSHOWAへの登録をお願いします。この登録によって、履修ガイダンスや、英語習熟度クラス分けのためのTOEIC受験方法、授業情報が閲覧可能となります。