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【八代ゼミ】ゼミ合宿報告

こんにちは。
八代ゼミの阿部です。
我々は、4月から地域再生プロジェクトとして、前年の飛騨高山に続き、福島県いわき市のシニアタウンプロジェクトについて検討をしてきました。これは政府の「日本型CCRC(生涯活躍の街つくり)構想」の応用として始めたものです。
東京圏では、過去の高度成長期に地方から流入した多くの若い男女が60歳代を迎えており、今後、急速な高齢者増加の時期を迎え、それに見合った介護施設を供給することは困難です。これに対して、地方では間もなく高齢化のピーク時を迎え、その後は病院や介護需要は返照することが見込まれています。この高齢化の地域差を活用する手法が、高齢者がまだ60歳代の元気な内から地方に移住し、地域社会と一体的な活躍の場を広げる「生涯活躍の街つくり」です。

今年のゼミでは、この手法を東京駅から2時間強の距離にあり、豊富な温泉と自然環境に富んだいわき市に適用できないかという視点から、3つのグループに分けて資料を集め、ヒアリングを行いました。また、他の事例として、東京都の杉並区と静岡県の南伊豆町、豊島区と秩父市等の自治体間連携協定についても調べ、同様な協定をいわき市が例えば世田谷区と提携する可能性も示唆しました。

こうした結果も踏まえて、9月6日にいわき市の商工会議所で、いわき市庁と福島県庁からの専門家の前でプレゼンを行い、貴重なコメントを頂きました。また、当日は、地域再生のモデル事業となり、東京圏から多くの観光客を集めている、いわき市の常磐ハワイアンセンターに宿泊し、その成果を観察しました。これらの成果は、いずれ他の自治体にも適用できると考えます。