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サラ・カサノバ・日本マクドナルドCEO講演会

グローバル企業でリーダーシップを取るということ

―サラ・カサノバ・日本マクドナルドCEO講演会

 カサノバ

1月25日(水)、ビジネスデザイン学科、英語コミュニケーション学科、国際学科合同で、英語による講演会を開催しました。スピーカーは、日本マクドナルドCEOのサラ・カサノバ氏。
グローバル企業マクドナルドで、米国に次いで世界第二の店舗数を誇る日本のトップとして、厳しい経営のかじ取りを日々迫られているビジネス・ウーマンですが、実際にお見掛けするカサノバさんは、なんともフレンドリー。

会場に到着するや、すぐに学生たちに歩み寄り、「マクドナルドではどのメニューが好きですか?」「ああ、そのメニューは実はもうすぐリニューアルなのよ、まだ秘密ね」などと楽し気に語り掛けてくださいました。

講演はすべて、通訳を介さない英語のみでの実施でしたが、学生たちは一言も聞き漏らすまいと集中して聞き入りました。それもそのはず、カサノバさんの26年に及ぶキャリア人生は、まるで一つのドラマのようです。若い大学院生だった頃マクドナルド・カナダの社長ジョージ・コーハン氏に直接手紙を書いて会いにいったこと、なかなか採用してくれないマーケティングの部署しびれをきらしコーハン氏に直談判したこと、冷戦直後のロシアにマーケティング責任者としてのポストを提示されとても迷った末に思い切って赴任したこと・・・。

しかしサラさんは、いつの時でも「ドアがあったら開けてみよ」「片足を電車に、片足をホームに着けて迷っていてはだめ」「時には二つのドアを開けることにもなる」と語り掛けます。事実、サラさんはそうやって迷いや恐怖を克服してきたのですが、意外にもそれらは「常に楽しい仕事だった」と言います。「人との出会いが好き、子どものころからマクドナルドが好き」だからこその言葉でした。

続く質疑応答では、学生から続々と質問の手があがり、「今すぐマックに食べに行きたくなりました」「困難なこと、辛い時をどう乗り越えたのですか」「職業人としてCEO目指すにはどうしたらいいですか」など意欲的なコメントが相次ぎ、サラさんもまた、それらの一つ一つに実に丁寧に回答してくれました。「みんなの英語は私の日本語よりも上手ですよ」「自分が正しい決断をしたと思うなら、嫌なことを言われてもDo not take it personal(個人攻撃として受け止めないこと)」「人生もキャリアもジグザグに進むもの。どこへめがけて、というより、その時々の仕事をしっかり楽しみながら経験を積むのが大切」。

質問者の中にはマクドナルドでアルバイトとして活躍する学生もおり、多いに盛り上がったところで、全員で写真をとりました。一線で活躍する現役のCEOから直接お話を伺うことができるのは、学生の特権でもあります。これからもこのような出会いを大切にしていきたいですね。

カサノバ全体写真

(文責・ビジネスデザイン学科教員 今井)