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社会起業Boot Camp@デラサール大学(フィリピン)

格差、教育、公衆衛生、フードロスなどの課題に、政府の政策だけではなく、ビジネスの手法を用いて改善に挑む「社会起業」が注目されていますが、フィリピンのデラサール大学は、この手法を活かして地域再生やコミュニティーサービスを行う拠点として有名です。

デラサール大学副学長らと本学代表学生との記念撮影

同大学が主催する、ASEAN+3地域の大学生のための社会起業boot campに、本学学生も招聘されました。

カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ベトナム、中国、韓国、日本から13大学、120名余りが集結、本学からはビジネスデザイン学科4年生の白鳥彩香さん、中澤祐紀奈さん、高橋莉奈さん、テイ・シンイさんと卒業生の神山ひかるさんが参加して、SDGsの要点、フィリピンにおける取り組み、社会起業のケーススタディー、リーダーシップの取り方、アイディエーションなどを講義と演習で学んでいます。

抱負を語る中澤さん

3食をともにしながら、それぞれの社会が抱えている課題について、英語で質問したり議論しあううちに、早くも3日目にして、まるで一つの学校のような仲間意識が芽生えています。

ケーススタディーの要点をメモする高橋さん

丸2日間、勉強漬け(まさにBoot Camp)のあとは、Cultural Nightと呼ばれる親睦会でした。みなそれぞれ伝統の装いに着替え、自国で人気のお菓子を持ち寄って出し物を披露。一体どういう出し物になるかと見ていたら、そこは真面目な学生の集団だけあって、どの国も準備万端。一見楽し気な踊りや歌の中にも、哀しい歴史や美しい物語が描かれていて、感動を呼びました。

本学の学生は浴衣に着替えて「トトロ」をダンス付きで披露。アジアでのアニメ人気を裏付けるかのように、たちまち全員の大合唱となりました。ちょうど誕生日を翌日に控えた高橋さんには、120人が一斉にHappy Birthdayを歌うという大サプライズもありました。

ランチタイムを惜しんで発表をまとめるテイさんと白鳥さん

明日4日目は、社会起業を様々な角度から論じる学会の日。Boot Campのメンバーも傍聴してレポートをまとめることになっています。

毎晩、予習と振り返りをしつつ、日本から持参した卒論プロジェクトにも取り組むハードな日々ですが、充実したフィリピンでの「夏合宿」を満喫しています。9月19日の最終日まで、みんな、頑張れ!

課題設定ワークショップでは、目標12「つくる責任、つかう責任」に挑戦