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【前田ゼミ】夏休み中の地味な作業

皆様。よいお盆休みをお過ごしでしょうか?

前田ゼミでは、残念ながら8月8日~10日の3日間、スマホによる情報行動調査を担当する6人(池田光咲、鵜飼真帆、佐藤夏希、松村麻里乃、村上さつき、山下果林)が、大学のコンピューター室にこもって作業をしました(写真1)。

自分たちで設計した調査票を学生仲間に配布し、7月21日を調査日に指定して、その日の情報行動の経過などを記録してもらい、回収しました。

回収した用紙そのままでは、分析はできません(写真2)。エクセルや統計ソフトで分析するには、デジタルデータにする必要があります。

エクセルで用意したデータ入力用の雛形(写真3)に、1枚1枚、入力します。サンプル数は216。設問数が多いので、1サンプルあたりで計算すると、入力対象になるエクセルのセル数は約2500にもなります。

6人で手分けして、コンピューター室にこもりきりになっても、なかなか終わりません。二日目の夕方に、やっと一通りの入力が終わりました(写真4)。

別室で作業していた教員とゼミ長とのやり取りは、悲惨なものでした(写真5)。でも、こういう地味な作業を経ないと、成果らしい成果は得られないはずです。この手の社会調査は、調査の設計からデータの入力・整形までで、全体の8割程度の手間を占めるのではないかと思います。ここをしっかりやれば、分析は楽になりますし、よい結果を手にする可能性が高まります。

20年以上前ですが、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進さんに関する本を読んだら、「実験にかける時間の8割程度は、実験に使う寒天を練る作業に費やす」というような趣旨のことが書いてあったことを思い出しました。学生の皆さん、残念ながら「ノーベル情報行動調査賞」なんてないけど、もう一息、頑張りましょう。

【写真1】

【写真1】

【写真2】

【写真2】

【写真3】

【写真3】

【写真4】

【写真4】

【写真5】

【写真5】