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世田谷区役所の方を招いてプレゼンです!-ビジネスデザイン学科:前田ゼミ

 グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科前田ゼミの報告第2弾です。今回の報告者は、同学科3年の岩崎まどかです。

 学寮明けの5月28日は、ソーシャルビジネスをテーマにする4人が「世田谷区の人口データから見る社会課題」についてプレゼンしました。講師役として、世田谷区から産業政策部副参事の馬場利至さん、産業連携担当係長の古川雅也さんをお招きしました。4人には、事前に世田谷区の方から、区の人口動態に関するデータを渡されており、そこからどのような社会課題が発生しているか、発生しそうかを考えることが課題でした。

 まず、小笠原梓さん(3年)は23区内で一番人口の多い世田谷区の人口データから、人口は増えているが年少・生産年齢人口の割合は減り、高齢者は増えるという点に注目しました。少子高齢化と人口増加が同時進行している状況から、医療機関クライシスとゴミ問題が発生するという事を推測しました。

世田谷区の人口推計のグラフを使ってプレゼンする藤本さん。(撮影は工藤茜さん)

世田谷区の人口推計のグラフを使ってプレゼンする藤本さん。(撮影は工藤茜さん)

 次に外池恭子さん(同)は、世田谷区の全体人口の1/4が高齢者であり、今までは3.5人で一人を支えていたのに対し、将来は2.5人で一人を支えていくという推計から、社会福祉の分野で、高齢者の支援要員や介護要員不足の可能性を導き出しました。外池さんからは、高齢者同士でシェアハウスをして、各自で出来る範囲でお互いを支え合っていく場を提供してはどうか、という意見が出ました。

 河井茉里さん(同)は、世田谷区の人口データの女性の人口に注目しました。世田谷区は男性より女性の人口が多い事から、待機児童問題の発生を推測しました。世田谷区は待機児童数が全国でワースト1位であることから、働く女性が増えることで待機児童も増え、この事が大きな社会課題に発展する恐れがあると考えていました。

 世田谷区の方も、子どもを保育園に預けられないために、優秀な人材が仕事へ復帰できないという事態が起きていると懸念なさっていました。

 最後に藤本紗生子さん(同)は、やはり世田谷の人口データから生産年齢人口の減少と65才以上の高齢者の増加について注目していました。労働者が減る事により、介護分野等で働く人への負担の増加とサービスの質低下が同時に起き、それは高齢者の孤立や詐欺被害の増加、緊急時の連絡が取れないなどの不都合を引き起こすのではないかと考えていました。

 以上のプレゼンを聞いて私は、世田谷区の少子高齢化と人口増加の同時進行は深刻な問題だと捉えました。高齢者が増えることに対応して医療機関を増やしたとしても、医療費の増大につながれば、根本的な解決にはならないでしょう。一方、高齢者をターゲットとした介護ビジネスの展開は将来性のある事業だと感じたので、どのように行うか考えていこうと思いました。

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前列中央右から世田谷区の馬場さん、古川さんです。

前列中央右から世田谷区の馬場さん、古川さんです。

(教員より)今回の課題は、学生たちにとってそれほど簡単ではなかったはずです。でも、講師役で出席してくださった世田谷区の方からは「学生さん方の発表は、高齢化でもそれそれ異なる視点から課題を抽出し、中には私たちも気付かなかった見方もありました。また、増子化についても課題として取り上げられ、大変実のあるものとなったと思います。世田谷区の社会課題への関心や問題意識の高まりを感じました。次回の発表が大変楽しみです」とのコメントを頂きました。

さて、プレゼンした4人には、世田谷区より「高齢化に伴う地域支え合い、見守りの推進のためにどのようなソーシャルビジネスが考えられるか。世田谷区内外の事例を参照しつつ、アイディアを練りなさい」という課題が与えられました。学生には、世田谷区の高齢者対象の政策一覧の資料が渡されました(すでに区が行っている政策は、ビジネスにはならないですから)。区内の関連NPOを訪問して現場の実情を観察し、高齢者にニーズを聞き取るなどの作業を重ねます。学寮で行ったビジネスプラン講座が、いきなり役立ちそうです。

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