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牧島かれん大臣とのディスカッションを通じて

こんにちは。昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科3年、女性教養講座司会グループ代表の毛呂友里恵です。

7月9日、昭和女子大学人見記念講堂で行われた女性教養講座にて、元デジタル大臣で衆議院議員の牧島かれん先生をお迎えし、「デジタル政策、政治におけるジェンダー課題」というテーマでご講演いただきました。政治・デジタル・ジェンダー…どれも私たちの生活や将来に直結するテーマです。

昭和女子大学では、各分野で活躍されている著名な学者・文化人・芸術家の方々をお招きし、学生の知見を広げる「女性教養講座」を開催しています。対象は全学生で、年間4回、興味のある講座を選択して受講できます。講座は、まさに学生の知識と教養を啓く絶好の機会です。

今回の講座は、私を含むグローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科の学生有志4名(毛呂友里恵、関谷遥、松本みなみ、清水玲花)で5月13日から毎週ミーティングを重ねて企画を進めて参りました。特に力を入れたのは、履修学生を対象にした事前アンケートです。女性教養講座で事前にアンケートを取るのは初めての試みで、200件以上もの回答をいただきました。質問の作り方や選択肢の工夫など、アンケート作成の段階から大きな学びがありました。結果からは、マイナンバーやジェンダーの問題に高い関心を持つ学生が多いことが分かり、当日のディスカッションの方向性にもつながりました。

さらに、実際に衆議院第一議員会館にある牧島先生の事務所を訪問し、日本のデジタル化に関する疑問を直接お聞きする機会もいただきました。私が日頃より抱いていた日本のデジタル化に関する疑問に対して、先生は肯定・否定のいずれにも偏ることなく、制度的・技術的な課題や段階的な改革の必要性について丁寧にご説明くださいました。その真摯なご対応を拝見し、先生が真に国民一人ひとりの声に耳に傾けておられることを実感し、深い感銘を受けました。

牧島かれん先生の事務所にて

当日、牧島先生は、会場全体に語りかけるような温かい語り口でお話しくださり、学生全員が自然と引き込まれ会場全体が先生と対話を行っているような雰囲気になり、一気にご講演が学生にとって自分事として身近なものになっていく事を肌で感じました。

特に心に残ったのは、

「女性が参政権を得てからまだ80年。だからこそ、女性が選挙に行くことには大きな意味がある」

というお言葉です。これまで政治がどこか遠く感じられていた私ですが、この言葉を聞いて、自分の一票の重みを強く意識するようになり、自分の行動が周囲に働きかけられるのだと思いを強くしました。

パネルディスカッションでは、緊張しながらも質問をさせていただきました。私が日本のデジタル政策について質問させていただいた際には、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」という信念とともに、マイナポータルのような具体的な取り組みについても教えていただき、理解が深まりました。先生は私たち学生の未熟な意見にも真剣に耳を傾けてくださり、その姿勢がとても印象的でした。

牧島先生をお迎えして、パネルディスカッション

大臣経験者と壇上で直接ディスカッションする機会は、人生の中でもそう多くはありません。この経験を通して、政治とは決して一方的に行われるものではなく、市民との対話と協働によって成り立つものであることを実感いたしました。

昭和女子大学で学び、このような機会をいただけたことに心から感謝しています。私たち一人ひとりが、社会や政治を「自分ごと」として捉えることの重要性を改めて実感しております。今後は、本講座で学ばせていただいたことを糧とし、自らの力で社会に貢献し、より良い未来の創造に向けて努力してまいりたいと決意を新たにしております。

今回の女性教養講座の成功は、多くの方々のご支援とご協力があってこそ実現できました。
まず、お忙しい中ご講演いただきました牧島かれん先生に心より御礼申し上げます。私たち学生の質問に真摯にお答えいただき、政治を身近に感じる貴重な機会をいただきました。
そして、この場をお借りして、デジタル庁参与の向井治紀様に深く感謝申し上げます。何度も大学にお越しいただき、企画の方向性から具体的な内容まで丁寧にご指導いただいたおかげで、学生だけでは到底実現できない質の高い講座を開催することができました。向井様のお力添えなくしては、今回の成功はありませんでした。
また、女性教養講座専門委員の武川恵子先生には、企画段階から当日まで温かくご指導いただきました。そして、アンケートにご協力いただいた履修学生の皆さん、共に企画を進めた仲間たち(関谷遥さん、松本みなみさん、清水玲花さん)、講座の運営を支えてくださった大学関係者の皆様にも心から感謝申し上げます。

左から向井治紀参与、清水玲花さん、松本みなみさん、牧島かれん先生、関谷遥さん、毛呂友里恵、武川恵子先生

今回の女性教養講座は、私の大学生活の中でも忘れられない大切な経験になりました。多くの方々に支えられ、学生として貴重な学びと成長の機会をいただけたことを、改めて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科3年 毛呂友里恵