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友成希和(2024年度卒業生)

皆さんこんにちは。卒業生の友成希和(ともなり・きわ)です。 私は、大学卒業後にアラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする環境投資に特化した資産運用・金融アドバイザリー企業に就職し、現在はアブダビに住んでいます。この記事では、私のグローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科での大学生活を振り返りつつ、現在の国際ビジネスでの経験についてご紹介できればと思います。
まず、大学では国際経営・経済学、サステナビリティ、そして英語を中心に学びを深めていました。現在の仕事では学んでいたことを実体験する日々を送っています。先日は、業務から得た知見を経て、卒業論文を改善した「Satellite Data and the Architecture of Trust in Carbon Credit Markets: A Comparative Analysis of Japan and the UK」(衛星データとカーボンクレジット市場における信頼の制度構造―日本と英国の比較分析―)というワーキングペーパーをビジネスデザイン学科の今井章子教授と執筆させていただきました。
一方で、自分が大学に入学した当時のことを振り返ると、こうして国際企業に就職できるようになるとは思いもしていませんでした。というのも、入学時は英語のクラス分けで七クラス中一番下のクラスになるほど英語が苦手だったからです。しかし、大学で行われていた海外大学との共修プログラムなどに楽しく参加しているうちに四年間英語を使い続け、最終的には英語で仕事ができるようになっていました。
国際企業で仕事をする
あれだけ英語を使った大学生活でしたが、英語での業務は難しいことがありました。そもそも初めて知ることが多いビジネスの世界で、その世界が自分にとっての第二言語で展開されるというハードルの高さがあります。ですがその分、いわゆる英語脳をつくりやすく、今では英語で読んだ方が理解しやすいトピックもあったりします。
アラブ首長国連邦で仕事をする
UAEで就職したという話をすると、多くの方に文化について聞かれます。実は、UAEは外国人が非常に住みやすい国です。海外からの企業、移住者がとても多く、基本的にコミュニケーションは英語で行われています。
ビジネスにおいても、多国籍なメンバーがいる職場になりやすく、それぞれがお互いを尊重して働いています。英語が母語ではない人がほとんどなので、言語の壁に対しても皆さん理解があります。
私の会社でも、メンバーにとても恵まれていると日々感じています。他国から見るとユニークな日本の文化ですが、それを理解し、時には国際ビジネスの場ではどうすべきかを教えてくれることもあります。皆さんの思慮深さと温かい知性に、日々救われています。また、自分が正しいと思っていた価値観とはまったく別の角度に触れる機会もあり、柔軟な考え方も身についてきています。
大学で学んだことが生きた瞬間
大学では様々な分野について学びましたが、ビジネス上での文化の違い、サステナビリティ、コーポレートファイナンスの知識は特に今に生きていると感じます。
初めは、文化が違うことで、発言の意図が汲み取れないことや、日本では誠実とされていることが不誠実な印象を与えてしまったということがありました。そんな時、「Intercultural Understanding for Business」という、ビジネス上での文化の違いを学ぶ授業を思い出し、状況を構造的にとらえ、分析することができました。この授業がなければ、ただただ落ち込んでいたと思いますが、「あ、これ授業でやったやつだ」と学びの出来事としてとらえることができたのです。
また、環境投資に携わる仕事をしているため、ビジネス視点からのサステナビリティやコーポレートファイナンスについて学ぶ機会を持てたことも本当によかったと感じています。基礎を一度学び終えているため、実際の案件が理解しやすいです。さらに、上記3つの授業 (Sustainability and Business, Finance and Accounting, Global Climate and Energy) は、英語での議論や教材が組み込まれていた授業だったので、実務で分析する際にもハードルが少し下がっているように感じます。
その他にも、「国際経済論」、「環境と資源の経済学」、「実践リーダーシップ」など様々な授業から得た知識が日々の学びの土台となり、さらなる探求心の起点となっています。そして何より、ボストン留学やテンプル大学で経験した、英語で新しいことを学ぶ、複数人の前で英語を話す度胸を持つ、というスキルがなければ、今のキャリアのスタートラインにすら立てていなかったでしょう。
学生の皆さんへのメッセージ

学生時代を振り返って、やっていてよかったと思うことが一つあります。それは、自分の好みを知ることです。例えば、自分はこれしていると心地が良い、楽しい、どちらかといえばこっちが好き、と思うことを覚えておくようにしてみてください。
私は、そんな風に心の声に耳を傾けることで、自分が大切にしたいもの、つまり価値観が徐々に固まってきたように思います。私は、海外の見たことがない景色や考えに触れることがとても好きでした。そして、授業で学んでいるときに妙に強い興味が湧いた炭素クレジットというビジネスモデルが、現在の仕事になりました。
大学ではたくさんのことを学んで成長し、それをまさに今アウトプットしている生活です。私にとってビジネスデザイン学科は、学びと挑戦へのポジティブなイメージを形成できた場所でした。振り返ってみると、先生方の工夫がたくさん込められていたように思います。是非、今の時間を存分に楽しんでください。